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ーーウィーン…
入り口を見ると、
１人の大人しそうな男性が中へと入って来るのが見えた。
「…すまんなぁ、高岡」
「いいって。それより、なんか書かなあかんのやって…」
「あぁ、そうか」
受付に来た男性に保険証を預かり、記入して貰う書類を渡してカルテの作成に取り掛かった。
男性が診察室に行くと、
司（ツカサ）が近付いてきた。
……予想通りだったから、
なんとか普通に対応しようと身構える私。
「…なんですか…」
「…ごめん仕事中に。後でちょっと話したいんやけど…」
「…解りました…」
「何時に、終われるん？」
「……６時頃…」
「…ほな、待っとく…」
それだけ告げると、
何も無かったように、椅子に座って同僚を待ってる様だった。
そして、同僚の人の診察を終えると一緒に帰って行った。
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