944人が本棚に入れています
本棚に追加
2人が帰ったあと、
暫くしてから戻ってきた琴子先輩。
なんでも知っときたい性格の先輩が質問しない筈もなく…
さっそく聞いてきた。
「なぁ、小泉。さっきのイケメンって、元カレ?」
……ヤッパリ
「……はい、そうですけど…」
この人に嘘は通用しないから、私は正直に答えた。
「小泉、趣味イイヤン!」
「……ですか?…」
「偶然だったん?」
「…3年…ぶりです」
「ええ!それって、運命やん」
「…運命って、大袈裟な…」
「いいなぁ。そうゆうのってぇ」
……一人で盛り上がってる琴子先輩の隣で、私は動揺していた……
『他に好きな人が出来たから』
そう言って、一方的に…
それも逢わないまま、
私は司に携帯電話で告げただけで、ちゃんと話しもしなかった。
……それっきり、
携帯電話も解約してしまって、司の前から消えるようにして去ったのだった…。
本当のことは何も言わないまま。
最初のコメントを投稿しよう!