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「お疲れさまでした。失礼します」
「お疲れさま」
「ご苦労さん」
私は院長と副院長に挨拶をして、院長室を出ようとしていた。
「…小泉さん。ちょっといいかな?」
副院長に呼び止められ、
ドアを開けようとしてた手をゆっくりと下ろして、向き直った。
「身体の方は大丈夫?無理したらあかんよ」
「……はい、ありがとうございます。今は薬も効いてるし大丈夫です」
「…そう、良かった…」
「……心配お掛けして…すみません」
「うちの大事な戦力やから」
「……気い付けなさいよ?」
「院長先生まで、ありがとうございます。それじゃぁ…失礼します」
少し話してから、
院長室を後にし、着替えるために休憩室へと向かった。
ーー私には…
持病があった。
琴子先輩にも伝えていたけど、他の人には伝えていなかった。
普通に生活も仕事も出来ているし、
特に困ることも無かったから…。
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