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私は着替えを終わらしてからも、そこから動けないでいた。
……司のことを想うと。
忘れようと思ってたのに、
また逢えたことに喜びを感じている自分が居て…
……それに気付いた途端……
怖くなってしまって動けなかった。
自分のこの想いが、
司に気付かれてしまったら…
私はどうしたらいいんだろう
……けど、もう3年になるんだし
司にだって、もう新しい彼女だって居るだろうし…
そう自分で考えて笑ってしまった。
何を期待してたんだろ。
司が自分のことをまだ、好きでいてくれる訳なんか無いのに…
……あんな酷い別れかた、したんだから。
こんな私の事なんて、嫌いになってる筈なんだから……。
ーーやっと…
冷静になれた私はゆっくりと立ち上がった。
休憩室のドアを閉めて、背筋を伸ばして駐車場へと…
もう躊躇うこともなく、シッカリと脚に力をいれて歩いていった。
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