銃王姫と二丁拳銃

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テスターの言い分はこうだ。リースは銃使いではなく精神系の魔法使い。 戦いの最中に魔法をかけ、戦わずして勝つ。相手を騙し自分が得をする悪女。 「っ……ならお爺ちゃんを懐柔する必要なんてないじゃん!」 「違いますよ。あるんです。現実から目を反らすのは止めましょうよ」 テスターが切り込んでくる。ニーナは防ぐことが出来ない。 「隠れ蓑に決まっているでしょう?そういう魔法使いなんですから」 精神系の魔法は相手に知られていると成功率が著しく下がる。 それを避ける為に違う功績で真実を隠すのがそういう魔法使いの基本だ。 ニーナは反論出来ない。テスターは何故か嬉しそうだった。 「本当は心当たりあるんじゃないですかぁ?」 「ない……っ!」 「あるでしょう?」 ニーナの心を見透かしているようで、支配されていく。心が、壊されていく。 些細なことが疑念に変わる。 シモンがリースにだけ態度が違うのは洗脳されているからではないのか? 『ツインバレル』を触らせなかったのがそれが魔法を補助する『魔具』だからではないのか?
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