番外編・勇気の無い獅子と桜髪の魔法使い

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* レリオとドロシーが出会ってから三ヶ月が経過した。レリオは小学生、ドロシーは高校生。二人とも学生である。それが意味することは。 「暑いねー」 夏休みの突入である。ドロシーはソーダ味のアイスをくわえながら胸元をパタパタしていた。 「そうだな」 レリオも同じアイスを食べている。ドロシーがパキンと二つに割るアイスを買ってきたので当然ではあるが。 「今のソーダとそうだかけてたでしょ!レリオくん、親父くさい」 「うぜぇ……」 ドロシーに会って以来、レリオの口癖が「うぜぇ」に定着してしまった。 ドロシー本人が全く気にせず訂正しないのも原因かもしれない。 二人とも片足立ちの状態で話すことが最近のスタイルとなっていた。 「そう言えば姉ちゃんってさ」 「ん?」 「変な髪の色してるよな。地毛?」 「地毛だよ。珍しいみたいだね」 気を悪くするかもと思って今までレリオは聞かなかったが杞憂だったようだ。 「親の色とも違うんだよ。わたし以外だと一人しか見たことないかな」 「誰?」 「わたしの歳の離れたお姉ちゃんの子供。姪になるのかな。レリオくんと同い年ぐらいだと思う。アリスティーナだっけ?クリスティーナだっけ?」
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