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「ドリー?」
「ん?」
レリオとドロシーが川に到着すると三人程の男子高校生の集団に話しかけられた。
現在、川にいるのはその集団とレリオ達だけである。
「おー、カーシーくん。学校ぶり!」
レリオは怪訝な目でカーシーと呼ばれた男を見る。
「誰?」
「高校の同級生だよ」
「ドリーってのは?」
「わたしの愛称。ドロシーだからドリーとかドーラとか色々呼ばれるよ」
言われてみればレリオはドロシーのことを名前で呼んだことなかった。
「そっちは弟さん?」
「ううん。近所に住んでる子供。レリオットくんって言うんだ」
レリオは警戒心剥き出しでカーシーを睨んでいた。
「こらっ」
ドロシーの鬼族直伝のデコピンがレリオに炸裂する。手加減されているが痛いものは痛い。
「つぅ……」
「お姉ちゃん、そんな子に育てた覚えは無いよ!」
「育てられた覚えねぇよ」
「ハハッ。ドリーは愉快だなぁ」
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