番外編・勇気の無い獅子と桜髪の魔法使い

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カーシーが笑っていると他二人も寄ってきた。 「何だよ、カーシー。こんな美人さん来るなら先言ってくれよ!」 「オレ達だって色々準備があるのに!」 騒ぎ立てる男達を冷えた目で見るレリオ。 「海パン一丁に準備もクソもねぇだろ」 その一言にカーシー達が反応した。 「………ドリー。ちょっとレリオ借りてっていい?」 「は?」 「いーよー。あんま乱暴はしないでね。わたしが怒られちゃう」 「りょーかーい」 有無も言わさずにカーシーはレリオを担いで少し離れた場所に移動する。 そこに下ろすとカーシー達はレリオを隠すように円陣を組んだ。レリオは小さいのですっぽりと収まる。 「何だよ、やんのか?」 「レリオ……」 決して怯まないレリオに対してカーシーは真剣な顔で聞いた。 「ドリー、何カップか知らねぇ?」 「…………は?」 レリオは一瞬、頭の中が真っ白になった。 「いや、だってあの巨乳だぜ?気になるだろ、なぁ?お前ら」 「ルシア美人で色白いしな」 「是非、知りたいところではある」
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