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元の肌の色が白いので照りつける太陽の光を綺麗に反射する。
血管が浮き出てきそうなそれは生命の神秘を感じさせる。
『鬼』の特性故に怪力の割には柔らかそうで、同時に力強さを備える。
「レリオ……お前、上級者だったのか」
レリオの視線に気付いたカーシーは驚嘆の声を上げた。
「何の話だよ?」
「いや、いいんだ。オレは全部分かってる」
カーシーは腰を落としてポンポンとレリオの肩を叩いた。
その妙に優しい顔をレリオはうぜぇと思った。
「え?え?どういうこと?」
意味が分かってないドロシーにカーシーは真顔で答えた。
「レリオがお前の身体に埋まりたいって」
「それてめぇらが言ってたことだろうが!」
レリオが反論するがカーシーに向かう前にドロシーに捕まった。
「素直に言ってくれれば良いのに。この可愛くない奴めー。お姉ちゃんに任せなさい」
「むが、やめ、馬鹿…むぐぅ!」
そこでレリオの意識は途切れた。後から聞いた話によるとドロシーに気合いが入り過ぎたらしく、レリオは川に入る前に溺れたらしい。
因みに同じことを要求したカーシーは川の中に叩き込まれた。ドロシーの優しさは子供限定のようで。
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