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「レリオ。オレは『脳無し』だからよ、回りくどい言い方は出来ねぇ。その辺踏まえた上でお前に聞きたいことがある」
「…………」
「お前は一体、何者だ?」
その問いに、レリオは乾いた笑みを浮かべて答えた。
「レリオット・ハイエース。それ以外の答えがあんのか?」
「お前が四日もいつもの場所に姿見せねぇからドリーと一緒にお前の家行ったんだよ。ハイエースなんて姓はこの辺じゃ珍しいからな。すぐ見つかったぜ」
初めからレリオからまともな返事が帰ってくるとは思って無かったようでカーシーはそのまま続けた。
「そしたらどうだ。「我が家にはレオナルドと言う息子は居ますがレリオットという人間は居ません」だとよ」
「…………」
「なぁ、お前の本当の名前はレオナルド・ハイエースなのか?それとも、全く違う家の人間なのか?」
追及して欲しくないことをズカズカと聞いてくる。レリオはうんざりしてカーシーにある物を投げ付けた。
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