番外編・勇気の無い獅子と桜髪の魔法使い

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* リクとつるむようになってから一年とちょっと。レリオもドロシーも二年生の冬を迎えた頃。 またリクと同じクラスになっていたレリオはある問題に直面していた。 クラス内にレリオの友達は居ない。魔法を使えないと知られているので周囲から見下されている。 それでもドロシーに高い高いされた事実も広まっているので直接的に手を出してくる人間は居なかった。 クラス内で話しかけてくる人物などそれこそバカのリクしか居ない。 レリオ自身それで良いと思っている。保育所に居た時よりも百倍はマシだ。 そんなこんなで今日も一人で登校していたのだが。下駄箱前で異変を見た。 「おはようございます、レリオットさん」 リクが居た。いつもはいの一番に教室にいるので珍しい。 「おはよう。お前がこんな時間なんて珍しいな。何かあったか?」 「……レリオットさんは妖術を扱えますか?」 変な質問が飛んできた。 「は?使えねーけど、何言ってんだお前?」
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