銃王姫と二丁拳銃

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会ったことがないのにはっきりとそう言うウェイン。 「第一にリースちゃんの持っている銃が精神系の魔法の『魔具』だという可能性。これはかなり低い」 「何故だ?」 「意味がねぇからだよ。その形の『魔具』を作る意味が。職人の立場から言わせて貰えばその『魔具』を『銃』っていう形に出来るならもっと目立たない形にも出来るだろってこと」 精神系の『魔具』は目立たないように身に付けている物が多い。 それこそピアスや指輪。服の中に隠してしまえる物まである。 これから魔法をかけるとバレないようにする工夫だ。わざわざ銃にして相手に警戒心を与えることは多少矛盾している。 「それはお爺ちゃんの名前を隠れ蓑にするために銃にしたんじゃ?」 「そこもおかしい。そもそもじーさんがフリカに行ったことは偶然の筈だ。じーさんは名前の割には顔は有名じゃない。時系列で考えればテスターの話だとじーさんがフリカについてから『魔具』を作ることになる」 そうなると圧倒的に時間が足りない。『魔具』の製作には少なくとも一月はかかる。そんな時間をかけてたらシモンは次の町に行ってしまう。
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