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柔らかい身体を生かして即座にブリッジに移行しレリオの攻撃をかわした。
そのままバク転の要領で逆立ちすると宙に居るレリオを捕まえ優しく落とす。
寝技など経験したことないレリオは混乱する。その隙を逃すドロシーではない。
気が付けばレリオの首はドロシーの柔らかい太ももとふくらはぎに完璧に絞められていた。
「…………それ『サーバット』って言うか、『カポエイラ』じゃね?」
「『サンボー』のようにも見えましたが」
カーシーとリクがドロシーに尋ねる。
「わたしは『試合』やるわけじゃないしねー。あくまで『サーバット』主体の自由格闘。鍛えてれば一回見てれば案外出来るもんだよ」
照れたように頭を掻くドロシーにリクが指摘する。
「ドーラさん。いい加減にしませんとレリオくんが落ちてしまいます」
「え?……あ!」
気付いたドロシーは慌てて締め技を解く。しかし、レリオは既に落ちていた。
「レリオくーん!」
「……カーシーさん。何故レリオくんは落ちているのに満足気な顔なのでしょうか?」
「変態だから」
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