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レリオは今までドロシーと共に鍛えてきた。だからこそ、ドロシーがどのくらいの強さなのか知りたかった。
「うーん……」
考えているドロシーを後押ししたのはカーシーだった。
「出てやれよ。いつもと違った相手の場合はどんな動きすればいいのか見せるのも稽古の内だぜ?」
「わたしもドーラさんがどのように戦うのか見たいです」
「…………わかった!」
ドロシーは携帯を取り出して連絡を取り始めた。
「あ、マイちゃん。昨日断った大会のことだけど、まだ融通利く?………エエッ!…………ま、まぁ願ったり叶ったりなんだけど。それじゃ」
通話が終了して溜め息をつくドロシー。
「どした?」
「クラスメイトが勝手にエントリーしちゃったから出るしかないよ、だって」
どの道、闘うことは避けられなかったようで。残った三人はクスリと笑った。
それから文化祭当日まで。ドロシーは毎日レリオと練習を行った。
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