番外編・勇気の無い獅子と桜髪の魔法使い

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* 文化祭当日。レリオとリクはドロシー達が通う学校に訪れていた。 制服を着た。時々仮装をした高校生がうじゃうじゃ居る。 「こう人が多いと酔ってしまいます」 リクは既にフラフラしている。レリオはリクの手をしっかり掴んで立たせる。 「もうちょっと鍛えろよ。身体弱すぎるだろ」 「女とは将来夫の帰る家を守るものでございます。家事をこなして愛嬌があれば充分です」 リクはその愛嬌が壊滅的な気がするが。 「おー、レリオ、リッキー。来たか」 迎えに来たのはカーシー。真面目に制服を着ている姿を見るのは久し振りだ。 「姉ちゃんは?」 「ドリーならもう会場に入ってるよ。選手は別だからな」 カーシーはリクを肩車した。カーシーは背が高いので目立つがこれなら人に酔うこともない。 レリオの手から離れたリクは何故か名残惜しそうな顔をしていたがレリオはそれに気が付かなかった。
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