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「大会唯一の一年生!圧倒的な情報力で対人では無類の強さを誇る!トット・ビスカー!」
現れるのは先程ドロシーを挑発していた男。特に何も装備していないところを見ると素手格闘のようだ。
「そしてもう一人はこれまた大会唯一の女生徒!ジアからの留学生!『鬼族』のドロシー・スグリー!」
紹介されたドロシーは観客席に手を振って跳び回っている。
「ドーラさん、元気ですね」
「元々祭りが好きみたいなところあるからなぁ。レリオ、手ぇ振ってやれよ」
「恥ずい」
しかし、そんな心情も関係無しかドロシーがレリオを見つけた。
明らかに大きく手を振っている。リク、カーシーは手を振って、レリオは視線を逸らしながら手を振った。
「さーて、ドロシー選手が落ち着いたところで両者向き合った!」
トットが袖を捲る。ドロシーは小さなジャンプを繰り返して調子を整えていた。
「始め!」
実況の声と同時に第一試合が始まる。
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