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「流石ドリー。無事に決勝進出だな」
口笛を吹きながら感心するカーシーにレリオも同調した。
実際危なかったのは一回戦だけで、あとは『桜花』の独壇場。
「どうする?決勝まで時間あるみたいだけどドリーんとこ行くか?」
「わたしは行きたいです」
リクがそう言ったのでカーシーは席を立つ。レリオはカーシー達と逆方向へ。
「どこ行くんだ?」
「トイレ」
「一人で大丈夫か?」
「ガキじゃねぇんだよ」
「わたしがついていきましょうか?」
「来なくていい」
二人と別れたレリオはトイレに向かう。が。
「……長ぇ」
近くにあるトイレは格闘大会が盛り上がっているせいかかなり混んでいた。
レリオはここに並ぶよりも少し離れた校舎に行った方が良いと思い、会場から更に離れる。
「お?」
「げ」
会場から出たところでレリオはガランと遭遇した。
「何だ、見ねぇのか?姉ちゃんの決勝戦」
「見るに決まってる。トイレ探してるだけだ」
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