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「姉ちゃん……!」
「それ」
レリオの声に反応する。
「わたしは例えどんなになっても、レリオくんにそう呼ばれていたいんだ」
レリオを捨てれば姉としてのドロシーも死ぬ。ドロシーは、それに耐えられなかった。
「よーし。ならドロシー。その腹の『弱点』。自分で刺激しろ。『完全脱力』までやるんだ」
ドロシーは黙って指示に従う。服を捲り素肌を晒すと右手で腹を擦ったり指をめり込ませたりした。
「ん……ふぅ……あ!」
「自○みてぇだな。もっとやれよ」
トットは決してドロシーに近付かない。反撃を受けないように徹底している。そして。
「う、あぁぁ……!!」
ドロシーの身体がビクリと跳ねると膝から崩れ落ちた。もう力が入らないらしい。
「さて」
トットは『柔』を解いてドロシーを解放する。そして『鋼』でドロシーを持ち上げるとそのまま天井に叩き付けた。
「がっ……!」
小さく息を漏らしてそのまま落下するドロシー。受け身も取れない。
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