銃王姫と二丁拳銃

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「お爺ちゃん。リースちゃんがわたしより勝ってるところってどこ?」 「む?そうだな。色々あるが、やはり頭一つ抜けているのは眼の良さだ」 シモンは丁寧に説明しだした。 「本来なら当たれば良いところをリースはミリ単位で拘る。あいつにとって当たるか外れるかは重要ではない。狙った場所に飛ぶかどうか。それだけに拘っている」 「それはお爺ちゃんより凄いの?」 「命中率の高さなら負けんがな。眼だけならあいつの方が上だ」 リースは特別な眼とそれに恥じない腕を持っているとシモンは熱心に語った。 そしてニーナは理解する。リースの銃の腕自体は自分と同等であると。 つまり一目見さえすればテスターの話が本当かどうか分かると。 確かめなければならない。可能性がほとんどないとウェインが言ってくれたおかげで不安はないものの疑念を消すには必要なこと。 ニーナは食事も取らずに一婁の不安を取り除く為に早めに就寝した。
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