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レリオはトットを見下ろす。その目に、トットは恐怖した。
「死ね」
今まで脅しでそんな言葉を吐いてきた人物は腐る程居ただろう。しかし、レリオのその言葉には確かな重みがあった。
その言葉通りに、レリオは『雷神化』状態で足を振り上げた。その時、
「ここかぁ!?」
新たな乱入者が登場した。バイクに跨がった男、カーシーが教室の扉を前輪でぶち壊す。
冷めていたレリオの目に、若干動揺が生まれた。
「カーシー、何でここに?」
「お前とドリーが急に居なくなったから探してたんだよ……って何だこの状況……ってドリー!?」
色々と忙しく顔を動かしたカーシーはすぐにドロシーの元に駆け寄った。
「お前、何だよその格好!?」
「ハハハ……ちょっと、ドジ、っちゃって…」
こんな時でも笑顔を絶やさないドロシー。しかし、笑い声は少し渇いて聞こえた。
「着てろ!」
学生服を脱ぎ捨ててカーシーは地面に拘束されているトットを睨み付ける。
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