歪んだ正義２

銃王姫と二丁拳銃

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その後のことをニーナは良く覚えていない。政府が現場を調べてくれたおかげで色々と分かったが。

サルフの銃殺。弾はウェインが自殺に使用したものと同じものだった。

ウェインは自殺。ただし、『洗脳』で操られていた可能性あり。

この事件は『操られていたウェインがサルフを殺害、その後自殺』ということでカタがついた。

ニーナには最初から分かっていたことだ。特に確認するまでもない。

葬式もあった。ニーナは出なかった。仕事があったから。女癖のせいか沢山の女性が駆け付けたと風の噂で聞いた。

ニーナは仕事を続ける。休みを取らずに。前よりも凄惨な手を使って。

今までにもニーナは何人も犠牲を出してきた。それはやむを得ないもの。

しかし、事件後のニーナは成果を上げる為に犠牲を増やした。

陰口を叩かれようが、憎まれようが、シモンが注意しようが。ニーナを止められる人間は誰一人として居なかった。