銃王姫と二丁拳銃

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政府からは何度も精神がやられたのではないか、洗脳されているのではないかと疑われた。 政府が手配した病院で検査を受ける。何も異常はない。 ニーナは自分から勝手に変わったのだ。医学的な方法を用いても何の意味もない。 最後だけ。これで最後だと政府の人間に念を押された。 ニーナの強引な手法は政府でも問題視されていたらしい。これは、最終警告だった。 ニーナは自身の道を、テスターから学んだ世界の真理を曲げるつもりはなかった。 たとえそれが自分を殺すことになっても。正しいのは悪なのだから。 こんなクソみたいな世界、何の意味もないのだから。 ニーナが呼び出されたのは病院では無かった。世界政府の研究施設。その応接間。 今までにも心理学者や催眠術士などにも診られたことがあったので不思議には思わなかった。 「それにしてもいつになったら『異端強者』を研究出来るんだい?僕の要求が果たされていないんだけど」
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