銃王姫と二丁拳銃

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「誉められてないんだけど」 「誉めてないからね」 「そんな醜い目が好きだなんて、貴女は変態なの?」 「変態であることは認めなきゃいけない事実だけど違うよ」 フロウは指でニーナの鼻をつついて、言う。 「僕が初めて好きになった男の子と出会った時の目と、ニーナちゃんの目が似ているからさ」 「……え?」 「君は決して悪い女の子じゃない。僕の一回しかない経験だけどね。それは分かる」 スススっとニーナの身体にフロウの腕がまとわりついてゆく。 「だから僕は君を好きになれると思う。だからさ」 フロウは耳元で囁く。 「僕の恋人になってくれないかな?」 「………変態だ!本物の変態だ!誰か!」 これがフロウとニーナの出会いであり、ニーナが事件以来久し振りに本音の感情を表にだした瞬間だった。 これから数ヶ月をかけて、ニーナはフロウに元に戻されて、調教、もとい教育を施され変な方向に飛ぶことになるのだが、それはまた別の話。
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