歪んだ正義２

続・飛翔の町

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天空を駆け巡る。それは人類が抱き続けてきた偉大な夢。

地面に引っ張られる。自由な空に飛び立ちたい。そう。人類は『自由』を求めていた。

何もない。視界が広がる。鳥の様に空を飛べたら。

しかし、それは許されない。

空とは神の領域。勝手に侵入することは許されない。

神の力に片足を突っ込んだ『異端強者』の化け物共も限られた人間しか空に行けない。

空とはそれほどまでに神聖な領域なのだ。凡人が立ち入れば神の怒りに触れ落とされる。

だから世界政府は禁じた。他のどんな罪よりも大きな罪。一族全てを皆殺しにする『三大禁忌』として人の空への夢を断ち切った。

それ故に、オーヴィル・カロスはこう断言する。

そんな法律、クソ食らえ。