続・飛翔の町

3/93
前へ
/1704ページ
次へ
* ニーナの話を聞いてミナツが思ったことと言えば、『よく分からなかった』。これに尽きる。 元々頭が良い方ではないので情報を纏めるのに時間がかかる。 (バカ姉。意味分かったか?) (話が長ぇ。途中から聞いてなかった) 心の中で相談するが期待は出来なさそうだ。 話を聞く限りはニーナがリースを勘違いしていることは間違いない。 ミナツには魔法は効かないので今までリースに騙されていたという壮大なこともない。 問題はそれをニーナに伝える術がないということ。 あの口が上手いフロウが数ヶ月かけても誤解を解けなかったと考えるとミナツには無理だ。 既にニーナとリースの関係は一方的に破綻しているのだ。 既に殺しあってしまったライとクライスよりは戻れる可能性はあるが。 それに無理して救おうとするほどニーナに対する好感度は高くない。 だからここでミナツが取る行動は。 「すまん。なら違う人間を紹介する」 全力の棒読みで話を逸らすことだった。
/1704ページ

最初のコメントを投稿しよう!

46125人が本棚に入れています
本棚に追加