続・飛翔の町

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「え?他に誰かいるの?」 ニーナに問われミナツは考える。 ハルカ。論外。世界政府であるニーナに教えるわけにはいかない。 アキラ。年齢差がありすぎる。 セリス。ニーナに怪我させかねない。 意外と同性の知り合いが少ないなと改めて思った。 「やっぱりフィアか」 「フィア?愛称よね、それ。本名は?」 ミナツはうーんと考える。 「フィア……フィアリー・ジャーカロンだったか?」 「いや、わたしに聞かれても」 ミナツにしては頑張った方である。人の名前になっただけ。 寧ろフィアーナ・ジア・アスカロンの名前が今出たらニーナに色々バレるので結果的には良かった。 「軍人さんなの?」 「いや、軍人でもなんでもないがそういう偏見を持っていない人間だ。わたしが仲良くなれた」 「へぇ。……ミナツちゃんは軍人なの?」 「まぁ、近いな。戦うことには違いないが」 ニーナはジア系のミナツの名前から闘技場の剣闘士か何かだと想像した。
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