続・飛翔の町

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「初めましてだね。僕はフロウスターナリア。人は僕を『感覚封じ』とか『裏切者』と呼ぶ」 「いや、ただの変態だろ」 「それも間違ってはいないね」 セリスの手厳しい口振りにもクスクスと微笑を浮かべるフロウ。 「セリス。ライの学校の先輩だ。多分色々あって世界政府に追われている」 もぞもぞと頭を抑えながら出てきた。手には模擬刀を持ってる。 「フロウ。言えばいくらでも触らせてやるから急にやるのだけは止めてくれ」 「うーん、魅力的な提案だけどミナツちゃんに露骨に手を出すと馬に蹴られそうだからなぁ。そういう反応見るだけにするよ」 ミナツも着替えをはじめる。セリスはハンマーを持ったまま未だに警戒する。 「どうしたんだい?まだ信じられない?」 「いや、ミナツは騙されやすいがもう一人は騙されにくい。魔法も意味がないからお前がライの知り合いだと言うのは理解した」 「なら何で?」 「個人的にお前が嫌いだからだ」
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