続・飛翔の町

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「はぁー……」 ミナツにさっさと逃げられ、いつの間にかフロウにも逃げられたので仕方なくセリスは飛行機の元に来ていた。 自分でも過剰に反応していることは分かっているのだが、どうしても止められない。 どうにかして治せないものかと溜め息をつく。もうあれだ。テトラが悪い。 そう思いながらも手は休めない。飛行機の心臓部であるエンジンを調整する。 この飛行機の問題点はたった一つ。滑走路の距離の問題。 この飛行機は今の状態でも飛ぶ。ただ距離が足りない。 世界政府の妨害があると考えればもっと滑走路が短くなければならない。 その問題はセリスの意見を元にで改善されつつある。今はその調整と変更による改造。 セリスが時間を忘れ作業をしていると、オーヴィルが姿を現した。 「おー、来てたのか。メシでも買ってこれば良かったか?」 「気にするな、元からいらない。というよりもうそんな時間か。お前は何をしてた?」 「いやー、ケツの良さをジーさんと若いにーちゃんに教えてたら思いの外時間を食われた」
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