続・飛翔の町

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「全く、よくそんなことで盛り上がれるな」 セリスは呆れる。元々職人は男が多いのでそういう話題が多い。 セリスは慣れているので自身に実害が無ければ特に気にしない。ただしテトラを除く。 「女にもあるだろ?男のこの部位が好きーだとか」 「セクハラか?」 「参考にだ」 物は言い様である。 「そうだな……肩とかか?」 「その心は」 「何か逞しいからな。わたしたちにはない逞しさだ」 肩幅が広いと言い様のない頼もしさがある。 「肩かー。女は皆そうなのか?」 「他にも居るのか?」 「ああ。うちのカミさんがそうでな」 あまりそういう話をしたことがないのでそれが常識なのかイマイチ判断がつかなかった。 「何でも、自分の身体を包み込んでくれるような感じが好きなんだとよ。お前さんの場合は別に広くなくても収まりそうだがな」 ガハハハと笑うオーヴィル。どうやら今日は地雷の爆発日和になりそうだ。
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