続・飛翔の町

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* セリスがキレた時はしばらく放っておくべきだと学んでいたミナツはさっさと部屋から抜け出していた。 ギリギリ着替えが済んで本当に良かった。 フロウを置いてきてしまったが、あいつなら問題ないだろうと勝手に自己完結した。 「ミナツちゃん!」 待って貰っていた場所でニーナが手を振っている。 「すまん、待たせた」 「いいよ。無理言って付き合って貰ってるのわたしだし」 ニーナはミナツの模擬刀をジッと見る。 「それにしても、立派な刀だよね。模擬刀なのが勿体ない」 知り合いに良い武器職人がいると言おうとしたが、空気を読んで止めた。学習している。 「それよりも何処でやるんだ?町中と言う訳にはいかないだろう?」 「それについてはもう決めてあるんだ。ついてきて」 ニーナは足取り軽く歩き始めた。ミナツがその後に続く。 辿り着いたのは、メリカ民国の自衛軍の施設だった。
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