続・飛翔の町

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自衛軍の人間はニーナが世界政府の人間と分かると快く場所を貸してくれた。 自衛軍の訓練場は屋外であり、所謂グラウンドのような場所だった。 遮蔽物が少なく身を隠す場所がない。ニーナに有利な場所である。 「ギャラリーが多いね。大丈夫?」 「闘技場よりは少ない。大丈夫だ」 自衛軍の人間は女二人の戦いが珍しいのか集まって見ていた。賭け事まで始まってるらしい。 「一応ルール決めとく?歯止め効かなくなったら困るし」 「急所に得物が当たれば終わりでいいんじゃないか?」 いつもライとやっているルールだ。 「うん、ならそれで。あと一つ追加していい?」 「何だ?」 「勝った方は負けた方に何でも命令出来るっていう特権ルール!」 ニーナの目がキラキラしていた。ミナツはもしかして素性がバレたのかとひやひやしたが。 「因みにわたしが勝ったらチフユちゃんとデート出来るように根回ししてね!」 そういうわけでもないらしい。
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