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「銃使いでももっと筋肉あった奴はいる。合って損はないぞ」
「……ミナツちゃんはいいなぁ」
今度はニーナがミナツの服に手を突っ込む。ミナツは抵抗しない。
「うわっ、何これ。あんな力出せるのに何でこんなに筋肉少ないの?」
「よく分からんが『鬼族』はそんな感じらしい」
「……何て羨ましい種族」
「嫌なこともある。巨乳になるから肩がこるし」
「それは、わたしに喧嘩売ってるの?」
ニーナは大人しく服から手を引き抜いた。
「わたしはこれから射撃場借りたいんだけどミナツちゃんはどうする?」
「わたしはそろそろ帰る」
「そっか。チフユちゃんが待ってるかもしれないしね」
因みに服の中に手を突っ込まれた時、中のチフユはブルブルッと身体を震わせていた。
「じゃあまた明日。同じ場所でいいよね?」
「ああ。よろしく頼む」
そう言ってミナツは訓練場を去った。
(やるじゃねぇか)
(何がだ)
チフユが感心した声で話す。
(自然な見張りをする為にあんな条件飲んだんだろ?頭回るようになったな)
(………そう言えばそんなことも頼まれてたな)
(おい)
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