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「『第六感』かー。そう言えばミナツにそれがあるとかないとか言ってたな」
「こればかりは生まれ持っての才能だ」
「じーさんはあんの?」
「オレは、部分的にあった。大事な狙撃になると必ず見えていた」
伝説の軍人、シモン・ヘイホー。この男の話はライの為になるものばかりだった。
と、言ってもそんな話ばかりしているわけでもない。
ミナツの目的がニーナを引き付けること。フロウの目的がニーナの目的を探ることならライに出来ることは。
それはシモンから可能な限り情報を引き出すこと。
フロウの変装を見破ったシモン相手にそれをするのは正直超ハイリスクだ。
事前情報を除けば今まで話して分かったことが巨乳好きしかない。慎重になりすぎているのかもしれない。
「じーさんはこれからどっかの観光地でも回るのか?」
「いや、しばらくはこのあたりを拠点にのんびりしようと思っている。お前は?」
「気儘な四人旅だからな。飽きたら次の町に向かうさ」
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