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シモンも情報を割らないし、ライも漏らさない。いたちごっこ。
やはり、情報を得るには踏み込む必要性がある。多少のリスクは覚悟の上。
「それにしても、じーさんよく来れたな。今ロッパはフリカとジアを敵に回してんだろ?」
「敵に回しているわけではない。国交が絶たれただけだ」
「似たようなもんだろ」
「まぁな」
シモンはふっと笑う。
「元々オレは前のロッパ王に忠義を示していただけだ。軍人も引退した身。呼ばれることは少ない」
「いや、確かにじーさんはそうかもしれないけど『銃王姫』さんは別でしょう?何か理由があるようにしか見えないんだけど」
「何が言いたい?」
シモンの雰囲気が若干怖いものに変わる。冷や汗が流れるがライは思いっきり踏み込む。
「例えば、大犯罪者を探してるとか?」
「……貴様、どこまで知ってる?」
食い付いた。ここからは、ライの舵取りが重要になってくる。
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