続・飛翔の町

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* オーヴィルが目を覚ますと視界が小刻みに動いていた。 「何だ、起きたのか。そのまま寝かせておけば良かったか」 セリスがオーヴィルを肩に担いで運んでいた。 「オレは……」 「試運転した時にエンジンが暴れだしてその衝撃でぶっ飛んだ。とりあえず無傷っぽかったからエンジンの調整を先にして一段落ついたから運んでいた途中だ」 「オレの飛行機は?」 「無事だ。最終的な調整も終わったからいつでも飛べる」 その報告にオーヴィルは頬を緩ませた。 「そろそろ降ろしてくれないか?」 「心配するな。大した重さじゃない」 「せめておんぶに」 「わたしはおんぶが嫌いなんだ」 背の低いセリスが軽々と階段を登っていく。家まで運ぶとベッドに寝かせた。 「寝不足なんだろ?しっかり寝ろ。わたしはここまでしか手伝えないが」 「寝不足くらいレベッカを思う気持ちで抑える」 「体調悪い奴に乗って欲しくないだけだ。完成はした。飛ぶ前くらいゆっくりしろ」
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