続・飛翔の町

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* セリスが風呂から上がるとオーヴィルは既に熟睡していた。 飛行機が完成して緊張の糸が切れたのかもしれない。布団をかけてセリスはオーヴィルの家の扉を開いた。 「いやいや、君が関わっているなんてサンダーバード後輩はどれだけ迷惑事を引っ張る体質なんだい?」 「お前は……」 「や、今日振りだね」 扉を開けた先にはフロウがやれやれと言った表情で立っていた。 「何の用だ」 「そうだね、地下にある『三大禁忌』を暴く為、と言ったら?」 フロウは既に知っている。この家の地下に何があるのかを。 即座にセリスが動いた。ハンマーを抜きそれをフロウの顔の横に据える。 「乱暴だな、もう」 「正直に答えろ。今、その事実を何人が知っている?」 両手をあげて既に降参しているフロウに対してセリスはドスの効いた声で聞く。 「心配しなくても僕以外は知らないよ。見つけたのもただの一点読みの博打だし」
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