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セリスが宿屋につくと既にミナツとライは帰ってきていた。
「……という話をしてな」
「リースの知り合いだったのか。世間は狭いな」
そんな会話が聞こえる部屋の扉を開ける。
「ライ!ミナツ!ついてきてくれ!」
「どうしたんだ?そんな息を切らして」
そう言いながら既に腰を浮かしているライ。異常なお人好しである。
「時間が惜しい。走りながら説明する」
「分かった。ナツ、行くぞ」
「了解」
二人は立ち上がって手早く準備を済ませた。
オーヴィルの家についた頃にはセリスは全てを話し終えていた。
「お前、そんなことしてたのか」
ライがはぁと息をつく。
「すまない。別に巻き込む程のことではないと判断していた」
「行き違いになったな。オレは先輩に頼まれてその『三大禁忌』の人間を探してたんだ」
「だがフロウは本当にそれを政府にバラすのか?」
「間違いなくバラすな」
この中でフロウをよく知るライは断言した。
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