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「先輩はやると言ったらやる。嘘はつくが今回の場合だと脅しでも何でもないだろうよ」
楽観的に答えるライ。その様子にセリスは不信感を抱いた。
「ライはあいつが他人を食い物にしてるのを聞いて何も思わないのか?」
「主観的に見れば確かにムカつくが、客観的に見れば誰もがやってることだしな。オレの価値観を先輩に押し付ける気はねぇよ」
それに、とライは続ける。
「今回の件については何か裏で動いてるんだろ」
「どういうことだ?」
「『飛行機』を既に完成させてるのならそれをバラすことのメリットが先輩にはない」
フロウの目的はこの町からシモンとニーナを引き離すこと。
その為にシモンとニーナの目的を探り達成させる必要があった。
しかし目的が『飛行機』関係で、それが既に完成しているのなら話が変わってくる。
『飛行機』の成功失敗に関係無くシモンとニーナの目的はまもなく消失する。
フロウが世界政府にそれをバラすメリットが存在しないのだ。
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