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ニーナとシモンは一応ナダの自衛軍と繋がりを持っている。
今回、『飛行機』の件について情報を掴んだのはロッパ側だった。
ナダの自衛軍では対処しきれないと世界政府は判断。ニーナを派遣した。
シモンはニーナについてきただけで政府からは何も言われていない。
しかし、現地についたところで何もなかった。何の情報も無かったといった方が正しい。
一体どこからそんな情報を拾ってきたか分からない。それほどまでに平穏な町だったのだ。
いい加減ニーナが世界政府に確認の報を取ろうとしたところで、事態が動いた。
「『飛行機』が既に発進準備に入ってる?」
「はい。報せによると今日の夜にでも飛ぶ気配らしいです」
「その報せの出所は?誰がそんなこと言ったの?」
「いえ、わたしも伝聞ですのでこれ以上は。場所は特定しているのですが……」
自衛軍の軍人が地図の一点を指差す。どんな人間がいるかも調べたらしく、オーヴィル・カロスと書かれている。
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