続・飛翔の町

44/93
前へ
/1704ページ
次へ
元々があやふやな情報なだけ信憑性はかなり怪しい。 しかも飛ぶらしいという憶測である。まだ飛ぶと決まったわけでもない。 これは敵の陽動で本命の『飛行機』が違う何処かで飛ばないとも言い切れない。 これから更に情報が乱立すればその線が濃厚。しかし、無視することは出来ない。 しかも緊急出動だ。普段よりも統率が取れず動きが悪くなる。結果、一つの場所に向かう人員の戦力は低下する。 完全に後手に回っている。こちらが満足に動けない中外からひっかき回してくる。 守ることは攻めることより格段に難しい。 「次々に情報が出てきます!全て職人の家で特定が出来ません!」 「やっぱり……」 ニーナが頭を抑える。相手方が仕掛けてきたのはもう確定だ。 「全ての地点に自衛軍を送れ。戦わなくていい。発進すると確実に言える場所のみ専用無線で連絡を入れろ」 「しかし、それでは間に合わないのでは?」 「ふん。お前はなめているのか?何の為にニーナがここに派遣されてきたと思っている?」
/1704ページ

最初のコメントを投稿しよう!

46125人が本棚に入れています
本棚に追加