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そんなことを話している内に第二射。今度もミナツ狙い。
それをまた受け止めたミナツは駆け出した。距離は分からなくても大体の方向は分かる。
ましてや相手は弓だ。機動力などたかが知れてる。
しかしその方向に駆け出した途端、新たな人間が割り込む。
「ここは交通止めですよ、お人形さん」
答えずに斬り込む。
「あぁ、なんという運命の悪戯!こんなにも美しいお人形さんに殺意を向けられてあまつさえ責められてるなど!」
自衛軍の男はそれを受け止めた。
「興奮するではありませんか!」
「………変な奴だな」
(人はそういう奴を変態と呼ぶぞ)
「いや、それは違うだろう。全然ライっぽくないし」
ミナツの中の変態の定義がおかしくなってる。
「さぁ、もっと!もっとわたしに剣(愛)を下さい!」
「言われなくとも―」
ミナツは『音斬』の態勢。しかし、それは飛んできた矢にキャンセルされた。
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