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「そりゃ凄いな…」
フロウの化ける、隠れる術は他とは一線を画している。
「まったく。こうも何人も見破って来るようじゃ僕の魔法も潮時かな」
「いや、単純に経験の差だろ。ずっと軍人だった奴に偶々悟られただけだ」
「君の父親にもバレたけど？マコトさんの真似したら」
「あれは化け物だから。母さん関係は特に」
アルバの知識はストーカーレベルである。実際に壮絶なストーカーしてたとは知らない。
「話を戻すけど、その時は逃げ切れたんだけど今でも僕を探してるみたいでね。正直厳しいんだ」
「町の外に逃げればいいんじゃないか？」
「『追跡』の魔法をかけられたんだ。残念だけど僕の魔法には射程があるし、シモンは狙撃兵だ。範囲外から撃たれたら一溜まりもない」
『追跡』。目標が自分から一定距離を離れると居場所を示す魔法。
常時場所が分かるわけではないが、魔力を継続的に使わなくて済む為スナイパーにとっては便利な魔法である。
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