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ライは少年に。敵は老人に変化した。戦況ががらりと変わる。
「くそ、リーチが短くて投げれねぇ……!」
「この、うろちょろと動くな!」
物凄く低レベルなものに。
老人は問題外としてもライとしては子供の身体がこんなに動きにくいものとは思わなかった。
昔はこんな未熟な身体で動いていたのかと驚愕する。
視線が低く、相手の上半身の挙動が見にくい。そのかわり下半身はよく見えるが何のメリットにもならない。
「………おい、待てよ?」
ライは気付いた。気付いて、しまった。
下半身が良く見える。
角度があり、内股まで良く見える。
脚が、よく見える。
「なんということだ……」
戦闘中にも関わらずライは項垂れる。
「目の前に、天国があったことに気付かなかったなんて……オレは、何て無駄な時間を……!」
「オレが言うのもなんだが、真面目にやらないのか?」
「本当にお前にだけは言われたくない」
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