続・飛翔の町

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* 上でそんなことになっているとは知らず、セリスとオーヴィルは急ピッチで作業していた。 「セリス。逃げてもいいんだぞ?」 オーヴィルは無言で作業を続けるセリスにそう告げた。 「巻き込んではしまったが、お前までこの件で罪に問われる必要はない。お前さんの仲間にも、無理をさせる必要はないんだ」 「………それは、遠回しにわたしが邪魔だと言っているのか?」 「そうではないが、しかし」 「ならやらせろ。こんなことは慣れっこだ」 オーヴィルはセリスがどんな世界に生きてきたかは知らない。だが、その言葉にはどこか重みがあった。 「何故オレの為にそこまでやってくれる?」 「こういうことが好きだから、じゃ理由にならないか?」 「ならん。『飛行機』は既に完成している。死の危険がある中、発進準備段階で興奮するなど余程の狂人だ」 リスクリターンの計算が出来ない程、セリスの頭は悪くない。
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