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「ド素人にオレが殺されるとでも?」
「そのプロフェッショナルが数日かけても殺せなかった素人は誰だったかな?」
挑発するフロウ。しかし、隙を素人なりに探しているのが分かる。
今まではシモンが追いかけフロウが逃げる。所謂『狩り』だった。
しかし、対峙したとなれば話は別。いくら二人に差があろうがそれは『勝負』になる。
窮鼠猫を噛むという言葉がある。フロウの勝率は決して0ではない。
ならば、シモンはそれに応える。『勝負』には全力で。
シモンは腰に差した護身用の拳銃ではなく、背中に担いでいた銃を抜いた。
「本気、か」
「当然だ」
今でこそ狙撃の達人として有名なシモンだが、当時の彼を知っている人間は口を並べて言う。
シモン・ヘイホーが最も得意とする銃は、速撃ちのピストルでも狙撃のライフルでもない。
過去最高の殺害数を誇ったサブマシンガンであると。
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