飛翔の町

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ニーナ・H・ファルコン。現役バリバリの軍人。『銃王姫』とも呼ばれ銃の腕なら世界で一二を争う女性。 「僕が世界政府に居た頃、ニーナちゃんとは良く一緒に仕事したんだよ。偶々部署も近かったし歳も近かったからね」 「それで先輩が世界政府裏切ったから何か恨みでもあんのか?」 それだとシモンが私怨を抱くのは可笑しい気がするが。 「あー……もうはっきり言った方が良いかな?」 フロウは少し迷うようにそう聞いた。 「言ってくれ。そうじゃないと分からん」 「幻滅しないかい?」 「………多分」 「そこはしないと断言してくれよ」 やれやれとフロウは苦笑いを浮かべた。 「ニーナちゃんはね、本当に女の子らしいんだ。言葉遣いも姿もね。だから僕も気にしちゃって」 「つまり?」 ライはこの時嫌な予感がした。聞かない方が良いのではないかというそういう類いの予感が。 「食べちゃったんだよ。いや、それに関しては美味しかったから後悔はしてないんだけど」
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