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五分どころか十分は持つだろうが、帰りに『飛翔』を使えないとなると急ぐに越したことはない。
ライはダッシュでカロス家に戻る。戻ると既にセリスが上に来ていた。
「終わったか?」
「保険もかけた。あとは乗り手の腕次第だ」
「よし、撤収するぞ」
三人は援軍が来ている方向とは逆の方向に走り出した。
「……そう言えば」
ライが思い出したように聞く。
「どうした?」
「外に飛行機の姿が見えなかったが、どうやって飛ぶ気だ?流石に運び出す時間はもうねぇぞ?」
「それは大丈夫だ。飛行機は既に発進出来る状態にあるし、発進する合図も分かる」
「……どうやって?」
「地下に滑走路もあるんだ。元々洞穴みたいな大きな空洞があったらしく整備するだけで立派な滑走路になる」
「………いや、それどうやって上昇するんだよ?」
「だから合図があると言ってる」
ドカァァァン!!!
凄まじい爆音。とてつもない衝撃。地震が起きたと思う程の揺れでライとミナツがたたらを踏む。
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