続・飛翔の町

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弾丸はニーナの思い通りに飛んでいく。ニーナの計算に狂いはない。 パイロットの眉間に一直線に飛んでいき頭蓋骨を、砕かなかった。 「はぁ!?」 ニーナは思わず素が出る。弾丸は思った通りに飛んだ。当たらなかったのは、『防弾ガラス』。 止めるタイプではなく威力を殺すタイプの防弾ガラス。 それにより、ガラスを貫通すると同時に威力を無くし額まで弾丸が届かなかった。 ニーナは意味が分からなかった。確かに風圧に耐えきる為に強いガラスはいるだろう。 しかし、あの防弾ガラスは明らかに狙撃対策としてつけられている。 そんなことをするのは居ても武器職人くらい。そして標的であるオーヴィルは武器職人ではない。 ニーナが戸惑っている内に飛行機は飛び立つ。あっという間にニーナの後方へと行ってしまった。 ニーナは『クリティカルクリア』の銃口を向けるが、撃てない。 ニーナは飛行機の構造を良く知らない。パイロット以外の何処を狙えばいいのか検討がつかない。 ニーナは、撃墜を諦めて怪我をした自衛軍の救護を始めるしかなかった。
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