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シモンを殺したフロウは落ち着きを取り戻してから何をしていたかと言えば基地を物色していた。
シモンを殺すことが第一目標だったとはいえ、基地が今手薄なのは間違いない。
好奇心に動かされ生きてきたフロウにとってはこの機会を逃す手はない。
現在の自衛軍の配置図など逃走するに当たって有益な情報を集めていく。その中で、
「これは……？」
偶然だった。基地に待機していた置物総司令を魔法で騙して眠らせ資料を漁っていた時、本棚の本の後ろに金庫のようなものが埋め込まれていた。
鍵がかかっていたので置物総司令の夢に介入。首尾良く鍵の在処が判明した。
金塊でも溜め込んでいるのかと余り興味もなく開いたのだが。
「『永眠計画』？」
あったのは世界政府の提案した極秘の計画の資料だった。
一応、世界政府に在籍していたこともあるフロウは自分の知らない計画に興味を引かれ読み進める。
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