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「へぇ……」
フロウは今まで見たことのない情報ににやけていた。
何やら世界政府が変な動きをしていたかと思ったらこんな事情があったのかと。
世界政府の中で一番強い勢力はロッパ王国。そのバランスを崩しかねないのが『異端強者』という存在。
ロッパ王国はそれを封印することで全ての国に優位に立ちたいのだ。メリカはそれに便乗する形。
それを知ったフロウがどうするかというと、どうもしない。
何度も言うがフロウは興味を引かれないものには何もしない。それに、今回はする必要がない。
肝心の『武の異端強者』であるミナツはライと同じくロッパのレジスタンスの人間。
革命が成功すればこんな計画は霧散するし、失敗したらしたでそれはフロウが死ぬ時なので最早関係なくなる。
下らない政治関係を知ったとフロウは資料を戻そうとして、気付いた。
もう一つ。『永眠計画』とは違う資料があることに。
「『空中都市・マチュピチュラの現在の状況』?そんな都市伝説まで調べてるのか」
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